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ランウェイで笑って(第82話)のネタバレ!
”Aphro I dite”を去った綾野遠のやり残した仕事を任された育人は、服を見て考える。
ジャケットは品質を下げずに服の価値を安くする。
インナーは記事が硬く腕周りの動かしにくさを改善する。
コートはふわふわ。
三つの改善点を復唱した育人は部屋を出て行く。
まずはコートから取り掛かる。
シルクの柔らかさを生かしたふわふわコート。
柔らかさよりはボリュームだと感じた育人は、パターンはサンプルから流用する。
ボリュームは表面にワタを付けてふわふわ感を出す。
「ダメだ」
柳田は育人の製作したコートを否定する。
「こんなのどうやって量産するんだ」
育人の製作したコートは大量生産にするには向いていなかった。
ワタをくっつけてカットする作業に時間が掛かり過ぎる。
気持ちを切り替えて、次はジャケットに取り掛かる。
品質を下げずに原価を安くする服。
品質を下げないのならば生地を安物にはできないから、ポケットとかの“パーツ”をなくしてしまう。
「ダメだ。デザインを変えるな」
またしても柳田はOKを出さなかった。
次はインナーに取り掛かる。
インナーは生地が硬くて着心地が悪いから、見た目が近い柔らかい生地にすればいい。
「ダメだ」
柳田の顔に血管が浮かんでいた。
自分でデザインして作るときは、自分の中にイメージがあるから折り合いがつけられる。
他人の頭の中を汲み取って作るのは何倍も難しい。
「3連敗、手を貸す?」
見かねたカルロスが声を掛ける。
「いえ大丈夫です」
カルロスの顔を見ることなく、育人は申し出を断る。
『HAZIME YANAGIDA』では柳田が細かく指示を出していた。
けれど、”Aphro I dite”ではパタンナーに一任されている。
――柳田さんも何かを変えようとしている。
そのとき、部屋に綾野遠が入って来た。
「僕が担当してた服返ってきれる」
遠に訊ねられた男性は、育人の方をみる。
「途中で放り出すのもなんだし、3つの服完成させてから辞めようと思って」
遠の言葉に育人は驚きを、そして待ってくださいと遠を止める。
「これは俺が任された仕事で」
育人の作業を見た遠は、自分の考えた服に修正が入っていることを察する。
「コストカットに、着心地の改善、それにふわり感の増大」
遠は感じたことを口にする。
作業を見ただけで、育人に与えられた課題を見抜く。
あとは引き継ぐと言う遠に、育人はダメですと制する。
「これは俺の……アプロのパタンナーの仕事です」
育人は遠を睨みつけ、遠は育人の言動に驚く。
パンと手を打つと音が響く。
「ジャンケンで決めなさい」
譲ろうとしない両者にカルロスは世界で一番公平な方法で決めるように言う。
相手の出す手を予測しようとする育人に遠は譲る。
「ボクはボクで勝手に作る」
一応それは送るからと遠は去る。
「それ前に描いたやつを直してるの?」
自宅で案を考えていた育人に、妹のほのかが訊ねる。
ほのかに言われ、描いた絵を見て確かにと思う。
末っ子をお風呂に入れるために受け取ったタオルがふかふかだった。
まるで何かのピースが埋めるように、育人の中で最後のピースがハマった。
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ランウェイで笑って(第82話)の感想!
これまで順調に進んできた育人の思わぬ躓きでした。
柳田の下で働いていた頃とは違って、柳田の意図が汲めません。
3つ服が全て否定されるとは思っていなかったと思います。
柳田は明らかに怒っていたように見えます。
育人に中にはきっと焦りがあったと思います。
綾野遠がやり残した仕事だということに、育人なりの想いがあるように感じます。
育人に与えられた仕事を遠が仕上げるといったときの育人は、鬼気迫るのよう表情をしていました。
思わぬところで、活路となるきっかけを手に入れた育人は、果たして合格をもらうことができるのだろうか。
次回も見逃せません!
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