アクタージュ(第50話)ネタバレと感想!-夢をみるとき、その感情に気付く-
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前回のネタバレはこちら

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アクタージュ(第49話)

 

 

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アクタージュ(第50話)ネタバレ!


 

 

付き纏う巌裕次郎の稽古場で、巌裕次郎からの誘いを星アリサは鼻で笑う。

 

 

すれ違い様、星アリサは阿良也に「役者はやめておきなさい」と言う。

 

 

彼は理由の分からない鳥肌が立っていた。

 

 

老人の初めて見る後ろ姿に、あれが役者なのかと興味が湧いた。

 

 

「星アリサ。昔の女だ」

 

 

巌裕次郎は高架下の屋台で、お猪口を言う。

 

 

「……何したらあんな殺意向けられるの?」

 

 

昔の女にと訊ねる阿良也に、冗談だよと笑みも浮かべずに巌裕次郎は訂正する。

 

 

「昔、俺の舞台に立った女優だ。……元女優か」

 

 

星アリサとの関係性を簡単に答える。

 

 

「元女優をキャスティングしようとした訳?」

俺といい見境ないねと阿良也も笑みを浮かべずに言う。

 

 

ああ…傲慢だったと後悔でもしているかのような横顔だった。

 

 

「今の俺なら償えると思っちまったんだ、舞台の上で。」

 

 

初めて見た巌裕次郎の横顔だった。

 

 

有名な演出家のはずなのに、小さく見えた。

 

 

償いってと訊ねようとする阿良也の言葉を遮るように、勘定と屋台の店主に会計を求めて立ち上がる。

 

 

「酒も飲めないガキと飲む程、つまらんもんはなかったな」

 

 

気を付けて帰れと巌裕次郎は手をひらひらとさせて、去ってゆく。

 

 

阿良也はそのときなぜそうしたのか自分でも分からなかった。

 

 

元々はあの女――星アリサについて知りたくて来たはずだった。

 

 

飲みかけのお猪口を手に取った阿良也は、お猪口を口につけて温くなった熱燗を流し込む。

 

 

「酒くらい飲める! だから」

 

 

言葉を言い終える前に、ふらついて倒れる。

 

 

夜闇に三日月が浮かんでいた。

 

 

目を開けながら、昔の夢を見た。

 

 

阿良也がまだ小学生だったころに、授業の題材が銀河鉄道の夜だったときの夢だ。

 

 

「この続きを、阿良也君」

 

 

先生は阿良也の名前を呼び、続きを読むように促す。

 

 

三行目だよと隣の女子が教えてくれたけれど、阿良也はどこまで読まれたのか分かっていた。

 

 

「具合が悪いみたいなので代わりに私が」

 

 

続きを教えてくれた隣の女子は、先を読まない阿良也の代わりに読むと先生に言う。

 

 

「キャア」

 

 

阿良也は隣の女子の髪を掴んでいた。

 

 

彼は昔から文字というものが頭に入らず、皆と違うことで怒ってしまう。

 

 

いつも悲しい気持ちだった。

 

 

ああそうかと阿良也はこれまでの事を思い出して、自分の気持ちに気付く。

 

 

 

――俺のこれも嫉妬じゃないか

 

 

 

阿良也の中にあったその感情は、星アリサに対する嫉妬だった。

 

 

自分に付き纏っていた巌裕次郎が自分よりも固執する役者に対する嫉妬だった。

 

 

「俺が役者になる。だからあんたは俺だけを見てればいい」

 

 

巌裕次郎の顔を見上げ笑みを浮かべて、それでいいだろと言う。

 

 

阿良也の手を取り立ち上がらせると肩を貸して連れて帰る。

 

 

阿良也演じるジョバンニは、さよならと告げる夜凪演じるカムパネルラの手を掴む。

 

 

千代子よく見ておきなさい。

 

 

観客席で舞台を観る星アリサは、隣りに座る天使の異名を持つ百城千代子に視線だけで語り掛ける。

 

 

芝居に溺れた人間の行く末を。

 

 

 

 

――あなたは“私のとき”と何も変わっていない

 

 

 

 

観客を魅了する芝居を超えた芝居。

 

 

それと引き換えにあなたはきっとその感情から帰って来れなくなる。

 

 

カムパネルラの腰に手を回して膝を突くジョバンニ――阿良也にだから言ったのよと視線を向ける。

 

 

役者はやめておきなさいと。

 

 

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アクタージュ(第50話)感想!


 

 

役者をやりたがらない阿良也の心を動かしたの、元女優の星アリサです。

 

 

巌裕次郎の誘いを鼻で笑い殺気を向ける星アリサに鳥肌が立つほどの衝撃を感じたのだと思います。

 

 

屋台で熱燗を飲む有名演出家の背中は小さく、まるで何かに対して罪悪感を抱いているように見えます。

 

 

夜空に浮かぶ三日月を眺めながら見た夢で阿良也は自分の抱く感情が嫉妬だと気づきます。

 

 

その瞬間に怪物と呼ばれた舞台役者は生まれました。

 

 

そして、次回いよいよシナリオにはない、阿良也のとった行動の結末が描かれます。

 

 

舞台の行方、それがもしかしたら星アリサが女優を辞めた理由に繋がるのかしれません。

 

 

次回も楽しみです!

 

 

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