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彼女、お借りします(第75話)のネタバレ!
「ハロー、和くん」
マミちゃんはカウンターに肘を突き、受付の和也に手を振る。
元カノの来店に和也は戸惑う。
「ひとカラ? よく来るの?」
焦りを悟られまいと必死に取り繕う。
「レポートまとめに」
マミはノートパソコンを見せる。
「木部ちゃんからバイトしてるって聞いて、冷かし?」
やめてよーと応えつつ、バイト先の情報の出所に理解する。
「実はここ前にも一度来たんだ。その時は友達と」
友達とマミは濁しているけれど、和也に友達が誰かは分かっていた。
マミが水原を連れたって来店したことを和也は見ていた。
――見てたなんて言えない。
和也はさらに表情が引き攣る。
親しそうに会話する和也とマミの2人を見ていたるかは、疑問に感じた事を素直に口にする。
「和也君、お知合いですか?」
ハッと焦る和也。
――るかちゃんと話すのは嫌な予感しかない。
「ああうん、同級生。同じ大学の」
一生懸命に取り繕う和也を他所に、「可愛い娘」とマミは食い付く。
会話が弾む前に和也はマミを案内する。
部屋まで案内するときも親し気に、そして楽しそうに会話する2人にるりの胸はざわついてた。
元カノと今カノを鉢合わせたら何が起きるか分からないと和也は心配する。
「和くんとはカラオケに2回くらい来たっけね」
ブルーライト眼鏡を掛けたマミは和也に視線を向けることなく、思い出を話す。
マミちゃんと来た時は初めての個室でアガっているのを悟られないよう必死だったと思い出す。
そんな2人の様子をるかは扉の隙間から見ていた。
るかに今の話を聞かれてしまった焦る和也は、何もなかったように無理やり取り繕ろうと言い訳を始める。
しかし、るかの視線はマミに向いていた。
「お二人はどういったご関係で?」
るかは真っすぐな目で訊ねる。
「どんなって、同級生? ねっ和くん」
マミは焦りひとつ見せず、余裕をみせる。
この空間の中で焦っているの和也ただ一人だった。
「リボンちゃん。和くんのこと好きなんじゃ」
好きっていうかと答えようとするるりの口を和也は咄嗟に塞ぐ。
そのまま部屋を出ていこうとする。
――和也君、なんで隠すの!?
焦る和也に、カラオケに2回来たというマミの発言、水原を元カノに振られた寂しさでレンタルしたこと。
――この人、元カノ!!
そして、るかはマミと和也の関係性に辿り着く。
外に連れ出そうとする和也の腕を振り切って、部屋に入るるり。
「私は和也君の彼女ですっ!!!」
かのじょ……とマミは混乱し、和也はもう終わったと涙を流す。
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彼女、お借りします(第75話)の感想!
突然の来店に焦る和也とは対照的にいつものように振る舞うマミが何を考えているのか全く分かりません。
必死に隠そうとする和也は見ていて面白いです。
ただの同級生のはずなのに、あんなに隠そうと不自然な行動をとればるりだって不審に思うはずです。
彼女ですと言ったるりの言葉には、少し前で余裕を見せていたマミもさすがに混乱しています。
取られたくないという気持ちから、るりが本当に和也のことを好きなんだと感じさせます。
『彼女、お借りします』の登場人物の中で一番自分に素直で気持ちがはっきりしているのは、るりなのかもしれません。
この先、るりの発言でマミのとる行動が楽しみです。
次回も見逃せません!!
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