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ランウェイで笑って(第78話)のネタバレ!
”Aphro I dite”にインターンに来た都村育人。
インターン生の誰もが一度は夢見る。
しかし日を追うごとに理解する。
社員から空気のように扱われ、雑用と単純作業、そして突きつけられる能力不足。
「スカウトなんかありえない」インターン生は日に日に理解していく。
その中で育人は評価された。
インターン生の誰もが育人に声がかけられたことに驚きと悔しさを表す。
雑用への移動ではなく、社員への昇格。誰もが夢見て、諦めたことだった。
都村育人はインターン生の誰もが夢物語だと思っていた社員へ、たった3ヶ月で声を掛けられる。
「花丘くんよりも早くスカウトされる人がいるなんて」
都村育人に声が掛かったことに一番驚き、悔しさを露わにしたのは花丘真白だった。
落ち着け、と花丘は自分に言い聞かせる。
――名門“布勢ファッションカレッジ”開校以来の天才と言えば?
“花丘真白”
――あまりのキューティフェイスに5歳からの2年間女の子として育てられたのは?
“花丘真白”
――3200g!理想的な赤ちゃんとして生を受けたのは?
“花丘真白”
花丘は乱れた心を落ち着かせようとする。
都村育人がインターンに参加してからの事を思い出す。
「花丘、これやってみろ」
花丘に任された仕事は、デザイン画からのパターン取りだった。
花丘の時代がきた!!
彼はインターン生の誰も任されない仕事に喜んだ。
パターン取りを進める花丘なら、とインターン生たちは噂し始める。
あの都市伝説が実現するなら花丘しかしない。
“インターンからの就職”
それはインターン生の誰もが必ず一度は夢見るものだった。
「都村もパターン引いてみろ」
花丘同様に都村育人にもパターン取りが任された。
「いやいや、待ち待ち。花丘がパターンまでくるのにどれだけかかったと思う!?」
6ヶ月。
花丘がインターンに参加してからパターンを任せてもらえるようになるまで要した期間は6ヶ月掛かっていた。
その間、ほつれの修正やトウルの製作ばかりをやらされていた。
これらを如何に早く正確に、さらに機転利かせてこなしてきた。
そうしてようやくパターン取りのチャンスを掴んだ。
「それをアイツは2か……3ヶ月で」
花丘が6ヶ月かかったことを、都村育は半分の3ヶ月で成し遂げた。
花丘が前例を開拓したことでパターンを掴みやすかったのだろう。
自分の方がすごいと花丘は納得しようとする。
「キミも十分頑張っている」
花丘はデザイン画を見つめる都村育人に話しかける。
「花丘とキミがライバルだって。」
みんなが噂していると嘘をつく。
不本意ではあるが受け立とうと、一人盛り上がる。
「……誰? 初めまして都村育人です」
都村育人は花丘の話など聞いていなかった。
それどころか存在すら気に留めていなかった。
それに対する憤りを原動力に、花丘は渡されたデザイン画のパターンを都村育人よりも早く上げると勢いづく。
――もういい。これはアプロのジャケットじゃない。
しかし花丘はデザイン画を形にする前に、否定された。
都村育人に目を向けると彼もパターン取りをやっていなかった。
花丘と同様にトウルの作成に取り掛かっていた。
「貴様も評価されずに仕事を取り上げられたのか聞こう。」
作業が終わった花丘は都村育人に話しかけようとした。
「……終わった」
都村育人はそう呟いた。
作業の速さに花丘は都村育人の能力を認める。
二人は次の仕事をもらいに行くと、部屋の中では怒声が上がっていた。
「だからここに縫い目がないとこの形は成立しないって言ってんでしょ!!」
「縫い目はいらない、やり直せ。ペンギン袖にもするな」
怒声をオネェの男が対峙していたのは、柳田だった。
縫い方で二人は揉めていた。
オネェ男は強情な柳田に怒りを表し、「そこら辺のボンクラに代わりを任せる」と花丘にマネキンを押し付ける。
「この肩の縫い目をなくせばいいのですか?」
花丘は社員の前で挑発的に訊ねる。
「一度作らせてください。」
花丘は一枚の布で作れば縫い目はできないと提案する。
「やってみろ」
柳田は花丘にチャンスを与える。
しかし、都村育人はそれでもペンギン袖になってしまうと花丘の案を否定する。
縫い目を内側に巻き込み脇の下に隠すやり方が一番簡単だと。
「一応作ってみろ」
柳田はパターンを作るよう花丘に言う。
しかし、評価されたのは都村育人だった。
「俺、頑張りますから」
評価された都村育人は綾野遠にそう告げる。
その一か月後花丘は社員へ上がった。
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ランウェイで笑って(第78話)の感想!
インターン生の誰もが夢を見て諦めたことを育人は若干三か月でやり遂げました。
きっと柳田のところで仕事が生きているのだと思います。
学校でどれだけ優秀でもそれが現場で通じるとは限らないのだと思います。
綾野遠や柳田のデザイン画からパターン取りをしていた経験は、「学校で一年かかることは、現場で一ヵ月で身に付く」という柳田の言葉通りだと思います。
新しい章の序章が終わり、これから本格的に話しが進み始めます。
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