アクタージュ 第48話 ネタバレと感想-彼は本当の別れを知る-
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アクタージュ 第48話 ネタバレ


 

 

巌裕次郎不在のまま幕が上がった最後の舞台『銀河鉄道の夜』の初日は最終幕を迎えようとしていた。

 

 

巌裕次郎の急報で混乱の渦の中で幕を上げた舞台は、演者により客席の心を一瞬で取り戻し夜凪景と明神阿良也の卓越した表現力で観客を銀河鉄道の景色へ引き込み虜にした。

 

まだカムパネルラ(夜凪景)とジャバンニ(明神阿良也)は銀河鉄道の中で楽しそうに語り合っていた。

 

 

しかし、カムパネルラは急に黙ってしまった。

 

 

ジョバンニはカムパネルラに何度も問いかけるが、カムパネルラは何も反応を示さない。

 

 

阿良也の演技は過去の孤独と今の幸福、そして巌裕次郎との別れを経て、さらに化ける。

 

 

舞台袖で二人を見つめる七生はさらに化けようとする阿良也の演技に、思わず涙ぐんでしまう。

 

 

「私…巌さんと出会えて、皆とお芝居できて本当に良かった」まだ始まったばかりの舞台で七生はそう思ってしまうほど、夜凪と阿良也の演技に魅了されていた。

 

 

「カムパネルラ」ジョバンニはカムパネルラに触れようと手を伸ばした。

 

 

しかし、彼の手がカムパネルラに触れることはなかった。

 

 

カムパネルラはジョバンニを避けるように立ち上がり、「ジョバンニ」と名前を呼ぶ。

 

 

「僕もう行かなくちゃ」

 

 

二人の芝居が切なく涙を誘うのは銀河鉄道の旅路と乗客達との出会いを通して、ジョバンニはきっとカムパネルラの死に気づいていると思わせるから。

 

 

本当は気づいているのに現実から目を背ける。その醜い人間らしさに人は共感する。

 

 

「行くって一体どこへ」阿良也はカムパネルラを演じる夜凪に、杖を突く巌裕次郎の姿が重なる。

 

 

阿良也の台詞が止まった。

 

 

そして、阿良也は気づいてしまう。

 

 

本当はずっと前から気がついていたのか。

 

 

日に日に小さくなる体は老いのせいだと思いきかせてきた。

 

 

夜凪と巌の二人の嘘に気づかないふりをして、ずっと前から気づいていた。

 

 

「自分の気持ちの分からない役者は他人の気持ちも分からない」

 

 

これまのことを思い返して、その言葉が阿良也自身ではないかと気づく。

 

 

「さよなら、ジョバンニ」カムパネルラは別れを告げる。

 

 

このままカムパネルラは音もなくジョバンニの元から立ち去る。

 

 

一人取り残されたジョバンニは気づけ元の世界に戻っていて、カムパネルラの死を教えられる。

 

 

それで舞台の初日はおしまい。

 

 

そのはずだった。

 

 

「嫌だ」

 

 

ジョバンニはカムパネルラの手を掴む。

 

 

思わず漏れ出た本当の声。

 

 

舞台の結末はどこへ向かうのだろうか。

 

 

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アクタージュ 第48話 感想


 

 

巌裕次郎が不在のまま混乱と不安を抱えた幕を上げた『銀河鉄道の夜』は、観客を虜にしています。

 

 

「進化し続ける芝居こそ演劇だ。ここからは俺の想像を超える芝居をし続けろ」

 

 

巌裕次郎の言葉通り演者たちは舞台の上で演技することで、成長しました。

 

 

その舞台初日ももう終わろうとしています。

 

 

経験を表現へと変化して演技する阿良也もまた巌裕次郎との別れに気づくことで、さらに進化しようとしています。

 

 

巨匠・巌裕次郎に見出だされた天才は本当の別れ知り、さらに先へと進みます。

 

 

誰もがそのまま終わると思っていた舞台が、思わず漏れ出た阿良也の本音でシナリオにはない展開へと進んでいきます。

 

 

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