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さつきちゃん 第24話 ネタバレ
ある日、いつも堂々としているさつきが羨ましいと友達が言った。
でも人を羨ましいと思うのはよくないよねと言う友達にさつきは、自分は小学校の頃の先生を羨ましいと思ったことがあると言う。
どんな人か尋ねる友達に昔の思い出を語りだすさつき。
小学1年のさつきは思ったことを何でも言う子だった。
それでも幼稚園の頃は構ってくれていたが、小学校は教えることが沢山あるからかいちいち付き合ってはくれなかった。
だから遂にさつきは、喋らないで、と担任の先生に言われてしまう。
人は空気を読んで想定される範囲でしか発言してはいけない。
しかし幼いさつきはその事がわからなかった。
さつきは自分は喋ってはいけない人間なんだと思った。
そしてさつきはただ周りを見ているだけの子供になった。
すると担任はぼ~としているだけと思い、あれもできないこれもできていないとさつきを責める。
喋っても良いと言われ、さつきは話し出すが、さつきが他の子を羨ましいと思っているだけだと担任は最後まで聞かず、人を羨ましいと思ってもなにも良いことはないと、自分が努力して追い付きなさいと突き放すのだった。
教室に一人で残っていたさつきに保健の山本先生が声を掛けてきた。
喋ってはいけないと言うさつきに、皆とお喋りするのが好きだから、と言う山本先生。
そしてさつきは話し出す。
何でみんな同じ先生に同じ時間習うのか、みんな違うのに、と。
その言葉にさつきがただ羨ましいとだけ思っている子供ではないと気づく山本先生。
さつきはみんな違うのに同じようにしか教わらないし行動しないことに疑問を持っていたのだった。
山本先生は、そんな風に考えたことがない、凄い、と。
そしてそんな見方ができるなんてさつきが羨ましいと言う。
その言葉は自分は変だから喋ってはいけないと思っていたさつきにとって衝撃的だった。
そして6歳の自分を羨ましいと躊躇いなく言える先生を、逆に羨ましいと思った、と。
それからさつきは保健室に話しにいくようになり、先生は何を言ってもいいのか、何を言ってはいけないのかを一緒に考えてくれた。
その先生はさつきが4年の頃に転任していったが、その時、さつきに誰がなんと言おうと貴方は素敵だからそのままでいてねと言ってくれた。
その先生のお陰で自分は自分でいられるのだと話すさつきだった。
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さつきちゃん 第24話 感想
さつきちゃんの小学生の頃の場面、何でも疑問に思ったら質問するさつきちゃんですが、喋るなと言われてしまいました。
幼稚園や保育園と違って先生一人で一つのクラスを見ないといけないから面倒なのは分かりますが、喋らないでとは少し酷いのではないかと思います。
そして喋らなかったら何でしないのと怒る先生、理不尽ですが、学校ってこんなもんなんですよね。
先生との相性もありますし、仕方がないかもしれません。
さつきちゃんと山本先生が話す場面ですが、さつきちゃんの言葉の一つ一つが大人びているというかちょっとおばさん臭いです。
そしてアイアンメイデンやら車裂きやら怖い拷問具の名前を言っていましたが、どこで覚えたんでしょう。
というかこんな6歳中々いないんじゃないでしょうか。
山本先生もビックリしたでしょう。
そしてさつきちゃんの疑問を話す場面、何だか納得してしまいました。
人によって出来ること、出来る速さは違います。
なのに学校では同じようにしか教わりません。
みんな違うのに、というさつきちゃんの疑問は正しいと思います。
そして山本先生の場面、さつきちゃんに羨ましいと言っていますが、自分より小さい相手に羨ましいとはなかなかな言えないと思います。
特に先生と言う人に教える立場ならなおのこと、私はさつきちゃんも山本先生もどちらも素直に凄いと思いました。
そしてこの先生と出会ったからこそ、今のさつきちゃんになることができたのでしょうね。
こういう先生との出会いっていつ何処であるか分からないから面白いですよね。
またひとつさつきちゃんの事を知ることができました。
次はどんなお話でしょう。
次回も楽しみです。