[ad02]
「食戟のソーマ」のネタバレと感想を紹介します!
週刊少年ジャンプ 2019年3号 2018年12月17日発売分です。
[ad02]
食戟のソーマ 第202話 ネタバレ
「「異能」…………でしたっけ? 何のことだかよく分からないけど。とにかく、スペシャリテを出してみろって話でしょう? ならば―― 全力で皿に向かうだけさ」
司は静かに包丁を握る。
「――司瑛士を含む遠月勢は……順調に第三の門まで到達したとの事。彼らを推したブックマン、アン殿の目利きは確かのようだ。遠月で育った若人達は、その技を深く極めつつある。ブックマン達が言う所の――」
「異能」と称するに近い次元にまで!!
「おぉおお!!?」
「な、何だ、あの道具は――!!」
司の持つ肉を叩く際に使いそうな無数の突起が付いた包丁は、“グレーター”と呼ばれる調理器具。
普段、チーズやレモン、トリュフなどを細かくおろすために使うものだが、司が持つものは珍しいほどに長大だ。
それは、まるで騎士の携える剣。
「さぁ、切り合おうか……!」
目にもとまらぬ突きを繰り出す司。
「なにぃ――!!? 牛フィレの塊肉をグレーターでおろしていくぅ!?」
(驚きですな……! 弾力のある生肉を的確におろすなど、よほどの腕がなければ不可能だ!!)
司が会得した“剣技”は食材とより深く対話するためのもの。
この技を持ってすればノワール達にも決して引けを取らないだろう。
もちろん、司だけではない。
彼女もまた――
「おぉぉ――――!!? ジューシーな肉があっという間に!! 大輪の牡丹に早変わりしたー!!」
「何という美しさ! 肉の輝き……魅力が、二倍三倍にも増幅し迫ってくる!!」
田所恵が持つ“心遣い”の発現。
このBLUEでも遜色なく皿を彩る事だろう。
そして、“魅せる”といえば。
「まったく……。知れば知るほど、とんだコンクールだな。だが、やれるだけやるしかあるまい」
「アレは……!? あの包丁は―――― メッザルーナ!!!」
アルディーニは秋の選抜にてあまりにも大きな挫折を味わった。
だが、その雪辱を果たすべく、身を切るような悔しさをバネに彼だけの刃を磨いてきたのだ!
そして今、その刃から繰り出される美味は、異能へと昇華されつつある!!
女軍曹は問いかける。
「…………フン。“表”にも骨のある者はいたか。だが、残りの連中はどうだ! 情けなく立ち尽くしているだけか?」
何も言えないその他の遠月勢。
「軟弱者が……!! 調理台に向かう覚悟なき者は、今すぐ立ち去れ!!!」
「では、お主の息子はどうじゃ。幸平創真には?」
「…ん――? 異能……、異能ねぇ……。
あるわけねーだろ……そんなもん! 創真は、ただのちっぽけな定食屋の倅だぜ? あんたがしつこく遠月に入れろって言ってこなきゃ、訳のわかんねー“裏”の連中となんか関わらず過ごしてたはずの料理人さ」
「…………」
「そんな奴がノワールなんて連中相手に渡り合えるわけねーだろうがよ」
(普通なら、な……)
創真は不敵な笑う。
第三の試練終了から数時間後。
城郭本丸へつづく最後の門は開け放たれた。
「大入りですな。今年のBLUEの注目度……。観客たちのこの熱気が物語っている!」
大歓声にわく会場。観客たちは所狭しとひしめき合っていた。
『赤コーナー―――!! 真夜中の料理人「女軍曹」サァー~~~ジェ~~っ!! サージェ選手の代名詞といえば、その手に握るチェーン・カービング・ナイフが織りなす兵装料理!! この勝負ではどんな品が飛び出すのか!?
対する青コーナー――――っ!! 選手……っ、入場ぉ~~う!!』
腕を組みゆっくり歩いてくる創真。サージェは睨みを利かす。
『現遠月学園大一席!! 幸平――――創ぅ~~真ぁ――!!』
次号に続く。
食戟のソーマ 第202話 感想
何も持たない創真が次号、何を見せてくれるのか!?
期待が高まるところで今号は終了です。
創真の仲間たちは主人公を差し置いて必殺技を披露しそうな展開ですが、推察するに創真も何か隠し持っている様子。
サージェとの戦いにより、初お披露目となるか!
おはだけなるか!!?
次号に乞うご期待!!