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ランウェイで笑って(第84話)のネタバレ!
「千雪…さん」
上手くいかない育人の前に現れたのは、同級生でミルネージュに所属するモデルの藤戸千雪だった。
「LINEブロックしたろ!?」
久しぶりの再会の第一声がそれだった。
千雪は自分のスマホ画面を育人に見せる。
千雪の送ったメッセージには既読の付いていなかった。
「赤い丸ついたら見んかい!」
通知されていないことに慌てる育人は、アプリのアイコンの右上に表示される赤丸の数字の意味が分かっていなかった。
「俺、いつ千雪さんとLINE交換しましたっけ?」
スマホの使い方に悩む育人は千雪とアカウントのIDを交換した記憶がなかった。
「俺?」
育人の言葉に引っ掛かりを覚えた千雪は、それをいじる。
顔を真っ赤にして育人は声を上げて「僕だって大人になった」と言い返す。
「千雪さんはLINEのためだけに来たんですか?」
「そだよ。悪い?」
強引に話しを戻す育人に、千雪は素っ気なく返す。
『最近共演者に口説かれる。告白も。困った』
千雪の送ったメッセージに育人は咳き込む。
自分に送ってきた理由を訊かれた千雪は「愚痴」と簡単に答える。
「なんか疲れた」
千雪は仕事の近況を報告する。
モデルの仕事が増え、テレビ出演がモデル業よりも増えてきている。
「わたし次映画に出るんだ。小さい役だけどね」
千雪はここからパリを目指すと意気込むが、どことなく疲れているように見えた。
「俺も…ちょうど煮詰まってて」
遊びませんかと千雪を誘う。
「よくぞ誘ったー」
ふたりはカラオケに来ていた。
コートを脱いでマフラーを取った千雪の姿に育人は驚いていた。
「髪」
ロングヘア―だった千雪の髪は、肩くらいまでのセミロングになっていた。
不思議がる育人に、先に歌っていいよとタッチパネルを渡す。
「ちょっと待った!! 曲を止めろ」
曲を登録してマイクを手に取る育人を千雪を制する。
《レースのカーディガン:千賀鞆也》
「それ、わたしに告ってきた歌手の曲だ」
千雪をサラッと衝撃の告白をする。
育人は慌ててタッチパネルの停止を連打する。
千雪はTVに映るタレントを指差して、「覚えてる?」と育人に訊ねる。
曖昧な返事をする育人に、芸華祭でモデルをやってくれた人と説明する。
「ミルネージュから親会社のエミープロダクションに移籍したの」
移籍した途端に歌手デビューが決まり売れ始めたと千雪を説明する。
「千雪さん、誘われてる?」
そんな千雪の言動を見た育人は訊ねる。
「うん。行くわけないでけど」
千雪は素直に認め、そして移籍する気はないと言う。
気を取り直して、千雪は《レースのカーディガン》を登録しマイクを育人に渡す。
「歌って」
歌いづらいと言う育人に、歌ってと千雪を上目遣いで甘える。
歌い始めた育人の歌声に少し感動する。
歌上手いんだ。
いつの間にか高校も卒業して、あまり遊んだりしなかったなと振り返る。
――知らないことばっかだよね
「断わってるから気遣わないで」
気まずい雰囲気を漂わせる育人に忠告する。
「は…い」
その途端に育人は顔を赤くする。
気持ちを切替えようと、別のことを考えるために次の曲を探す。
ドラマの主題歌を検索する。
「お湯で溶ける布……」
「お待たせしまいた。何とか形になりました」
育人は萩繊維を訪れていた。
カラオケの時に得たきっかけを日向に話し、サンプルの出来を確認しに来ていた。
何度やっても上手くいかない無燃糸は、水溶性ビニロンを使用することでクリアできた。
出来上がりを確認した育人は柳田へ電話を掛け、ふわふわの服をあと4日ほど見せられることを伝える。
「綾野遠はもう全着届いたぞ。俺は“いい方”を使う」
待つつもりはないと柳田は同情せずに言う。
「いつ全着見せられる?」
「4日後には」
育人は短く、力強く答える。
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ランウェイで笑って(第84話)の感想!
落ち込んでいた育人の前に現れた千雪は、一見どうでもいい理由を口にしていたけれど、本当は会いたかったのだと思います。
マフラーで隠れていて髪が短くなっていることに気付かなかった育人は、本当に驚いているようでした。
告白した相手をサラッと言っていしまう千雪は変わらないなと思います。
時折り見せるしおらしさや甘えるような上目遣いにはドキッとします。
事が上手く運ばない育人を励まそうとしていた千雪も、もしかしたら育人とカラオケに行くことで元気づけられたのかもしれません。
糸口を見つけた育人は、本調子に戻るのかもしれません。
服作りに恋に、物語は少しずつ進んでいきます。
次回も見逃せません!
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